いま使っている電話番号と契約先を変えずに新しいiPhoneへ移るなら、古いiPhoneを初期化する前に、eSIMクイック転送の対象確認、転送、発信、Wi-Fiを切ったモバイル通信の確認まで終えるのが安全です。
eSIMクイック転送は、対応する通信事業者なら古いiPhoneから新しいiPhoneへ自分で回線を移せる仕組みです。ただし、Appleの対応事業者一覧に名前があっても、契約プラン・端末・OSによって使えない場合があります。最初に契約先の個別条件まで確認してください。
先に結論
- 両方のiPhoneを最新OSへ更新し、同じApple Accountでサインインする
- 2台を近くに置き、BluetoothとWi-Fiをオンにする
- 新しいiPhoneで「設定」→「モバイル通信」→「eSIMを追加」から転送する
- 転送後は古いSIMが無効になるため、発信とモバイル通信を確認するまで旧端末を消去しない
日本でeSIMクイック転送に対応する事業者
2026年9月21日時点で、Appleが日本の「eSIMクイック転送に対応している通信事業者」として掲載しているのは次の10社です。
| 区分 | 事業者 | 確認ポイント |
|---|---|---|
| 大手・サブブランド | au、NTTドコモ、SoftBank、UQ mobile、Y!mobile | 契約プラン、端末、受付経路を各社ページで確認 |
| オンライン専用 | povo、LINEMO | プラン別の対象外や受付時間に注意 |
| そのほか | BIGLOBE、J:COM、楽天モバイル | 対象端末・OS・契約状態を個別確認 |
この一覧は「その事業者が対応方式を提供している」ことを示すものです。すべての料金プランやiPhoneが一律に対象という意味ではありません。最新の掲載状況はAppleの日本向け対応事業者一覧で確認できます。
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転送前にそろえる6つの条件
- 2台のiPhoneを手元に置く:古いiPhoneも電源を入れ、ロック解除できる状態にします。
- 同じApple Accountでサインインする:2ファクタ認証も有効にします。
- パスコードを設定する:古いiPhoneのパスコードが必要です。
- Bluetoothをオンにする:2台を近くに置いて操作します。
- 新しいiPhoneをインターネットへ接続する:Wi-Fiまたはインターネット共有を準備します。
- 両方のOSを更新する:Appleの現行案内は両方の端末にiOS 18.4以降を求めています。
OS条件の読み方に注意
Appleの一般案内はiOS 18.4以降ですが、楽天モバイルやpovoなどの事業者ページにはiOS 16以上という個別記載も残っています。低い数字だけを見て進めず、両方のiPhoneを利用可能な最新OSへ更新し、契約先の対象端末・プラン条件も満たすのが安全です。
iPhoneからiPhoneへeSIMを転送する手順
新しいiPhoneの初期設定中に移す場合
初期設定中に電話番号の転送画面が出たら、移したい番号を選び、古いiPhone側で承認します。確認コードが表示された場合は、画面の指示どおり入力してください。
初期設定を終えた後に移す場合
- 新しいiPhoneで「設定」を開く
- 「モバイル通信」をタップする
- 「モバイル通信を設定」または「eSIMを追加」をタップする
- 表示された電話番号を選ぶ。出ない場合は「近くのiPhoneから転送」を選ぶ
- 古いiPhoneで転送を承認する
- 新しいiPhoneに「モバイル通信設定完了」などの表示が出るまで待つ
新しいiPhoneで回線が有効になると、古いiPhoneのSIMは無効になります。途中でeSIMプロファイルを削除したり、古いiPhoneを初期化したりしないでください。
転送後に必ず確認すること
画面に「完了」と出ただけでは、旧端末を消去してよいとは限りません。次の順番で実通信を確かめます。
- アンテナ表示:新しいiPhoneに契約先の回線名と電波表示が出るか確認する
- 発信:任意の電話番号へ実際に電話をかける
- モバイル通信:Wi-FiをオフにしてWebページを開く
- SMS:必要なサービスでSMSを受信できるか確認する
- デュアルSIM:複数回線がある場合は、音声回線とモバイルデータ通信の既定設定を確認する
ドコモの現行手順も、開通後に発信し、Wi-Fiをオフにした状態でWebページを表示する確認を案内しています。少なくともこの2つが通るまでは、旧端末を手元に残してください。
事業者ごとに違う注意点
| 事業者 | 確認できる主な個別条件 | 使えない場合 |
|---|---|---|
| NTTドコモ | 同じApple Account、2ファクタ認証、パスコードを準備。転送後は発信とWi-Fiオフ通信を確認 | ドコモのeSIM発行・再発行手順を確認 |
| 楽天モバイル | 現行ページはiPhone 11以降を対象とし、iPhone SE(第2世代)を除外。移行完了までeSIMプロファイルを削除しない | 対象端末と現在の再設定手順を確認 |
| povo2.0 | データ専用プランは対象外。受付時間は7:00〜23:50、1:00〜2:50 | povo2.0アプリからSIM再発行 |
ほかの事業者も条件は変わります。Appleの一覧だけで判断せず、契約先の公式ページで「eSIMクイック転送」「eSIM再発行」を確認してください。料金も一律ではありません。SoftBankの「無料」という案内は、オンラインで機種購入を伴わないSIMのみの機種変更という限定された文脈です。全社・全経路が無料とは限りません。
「近くのiPhoneから転送」が出ないとき
- 2台が同じApple Accountか確認する
- 古いiPhoneのパスコード、Bluetooth、Wi-Fiを確認する
- 両方のiPhoneを再起動し、OS更新を確認する
- 契約プランや端末が事業者の対象か確認する
- 事業者のアプリ、Web、QRコードによる再発行へ切り替える
表示が出ない状態でeSIMを削除すると、回線を使えない時間が長引くおそれがあります。先に契約先の正規手順を確認しましょう。ahamo・povo・LINEMOの初回設定や再発行時に使うアプリの違いは、eSIM設定にアプリは必要?3社の違いと開通できない時の対処でも整理しています。
旧iPhoneを初期化してよいタイミング
次のチェックをすべて終えてから、売却・下取り・譲渡に向けた初期化へ進みます。
- 新しいiPhoneで発信できた
- Wi-Fiをオフにしてモバイル通信できた
- SMSを受信できた
- 必要なアプリと認証手段を移行できた
- 写真などのデータ移行を確認できた
- 契約先アプリへログインできた
回線テストとデータ移行は別です。eSIM転送が終わっても、写真・メッセージ・認証アプリ・交通系ICなどの移行が終わっていない場合があります。旧端末の消去は、両方を確認した最後の工程にしてください。
よくある質問
物理SIMからeSIMへ変えることもできますか?
対応する通信事業者と契約条件なら可能です。ただし、すべての事業者・プランで同じ操作が使えるわけではありません。契約先の物理SIMからeSIMへの変更条件を確認してください。
転送すると古いiPhoneでも電話を使えますか?
新しいiPhoneで回線が有効になると、古いSIMは無効になります。同じ電話番号を2台で同時に使える手続きではありません。
転送できないときは店舗へ行く必要がありますか?
すぐに店舗が必要とは限りません。契約先によってはアプリやWebからeSIMを再発行できます。本人確認、受付時間、手数料が変わるため、契約先の正規手順を確認してください。
最後の確認
「対象確認 → 2台の準備 → 転送 → 発信 → Wi-Fiオフ通信 → データ移行 → 旧端末消去」の順なら、回線を失ったまま旧端末を消してしまうリスクを減らせます。
確認日:2026年9月21日。対応事業者、対象端末、OS、受付時間、料金は変更されることがあります。実行直前にAppleと契約先の公式ページを確認してください。

